古事記朗読。天孫降臨の国譲りを考察。葦原の中つ国はアマテラスに監視されています。日本神話解説１６

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前回はオオクニヌシと小さな相棒スクナビコナは
日本中に稲穂を広げ、平和な日本国を作り上げてめでたしめでたし
と大団円で終わりましたが、

２ｃｈ風にいうと
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アマテラスに監視されていました

高天原のアマテラスがしっかり見ていたのです。
そしてこういいはじめました。

「１５００年も長く続いている、葦原の水穂の国は和多志の息子
アメノオシホミミのものです。」

そして、アメノオシホミミに、地上に降りて治めてらっしゃいと
命じました。

アメノオシホミミは天界でぬくぬく生活してたのに
いきなり行けと言われて、しぶしぶ重い腰を上げて
地上にむかったのですが
途中の天の浮橋で地上を見たら
地上の神様が荒々しく見えたので、
やーめたっと引き返してアマテラスに泣きつきました。

ちなみにこのアメノオシホミミは、スサノオの剣を噛み砕いた
ときに誕生した神様です。

ニートが外に出たくないよと戻ってきたので
アマテラスはタカミムスビに相談しました。

今のニートと同じです。
働きたくないと引きこもって、家族会議がはじまります。

八百万の神も招集させられました。
中でもアマテラスを岩戸から引き出した知恵の神
オモイカネノカミに相談しました。

「日本は和多志の息子が治める国なので、息子に行かせたけど
乱暴な神様が多いと帰ってきてしまった
どうすればいいものか・・・」

オモイカネノカミは
「アメノホヒノカミを使わすといいでしょう」
といいました。

そこでアメノホヒのカミを遣わせましたが、
オオクニヌシといえば、出会う人すべて味方につけてしまう
優しいイケメンです。

アメノホヒのカミは、オオクニヌシに惚れ込み
出雲に住み着いて、３年間報告をしませんでした。

アマテラスは、またタカミムスビに相談して
また八百万の神が招集され、知恵の神オモイカネノカミに相談します。

「アメノワカヒコを遣わせましょう」
アメノワカヒコに羽のついた大きな矢をもたせて地上に派遣しました。
アメノワカヒコは、オオクニヌシの娘シタテルヒメを嫁にもらい
８年、なんの連絡もしませんでした。

最初の刺客と違うところは、アメノワカヒコは、野心家でした。
居心地がいいのはもちろんのこと、ついにはこの国を
自分のものにしようという気持ちが芽生えていたのです。

さて日本はどうなるのでしょうか

今回はここまでです。
ここからは考察ですが、よく聞く考察が
まずいきなりアマテラスが、日本は和多志の国だと
言って高天原の神を派遣するので
この天孫降臨は高天原の大和族VS出雲族の戦いだと言われていますが
和多志はちょっと違うと思っています。

国を治めるために派遣されるアメノオシホミミは、その名の通り
稲穂の神様で、耳という字は耳が稲穂が頭を垂れる
のを表しています。
まさに稲作の神様なのです。
軍神でも雷神でもありません。

そこで日本の農業に対する世界観は考えてみると
新年に新しい神様を迎えて、その神様が穀物にやどり
育てて、秋に稔る。収穫して冬になると宿っていた神様は
帰っていく。
稔はネンと呼びます。これは１年をあらわしています。
このように日本人は神様を降ろすという思想が根付いています。

つまり、この天孫降臨のストーリーは
大和族と出雲族の力の争いではなく

新しい農作業のはじまり
稲作の周期であり、収穫が終わり、またはじまりを表しているのだと思います。

和多志は、このほうが日本的でしっくりきます。

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古事記朗読。天孫降臨の国譲りを考察。葦原の中つ国はアマテラスに監視されています。日本神話解説１６

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